気象庁は21日、関東甲信、東海、近畿地方が梅雨入りしたとみられると発表した。23日から24日にかけて前線が活発になる見込みで、近畿地方では警報級の大雨となる可能性がある。同庁は土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意を呼びかけている。
気象庁によると、23日午後6時までの24時間降水量は多いところで近畿北部・中部・南部いずれも150ミリの予報。23〜24日は局地的に雷をともなって激しい雨が降る恐れがある。
近畿地方の梅雨入りは平年より15日、昨年より23日遅かった。統計が残る1951年以降で3番目の遅さだった。
大阪市では21日、朝の通勤時間帯に1時間10ミリ超の降雨があった。一転して晴れ間がのぞいた同日昼、長居植物園(同市東住吉区)は薄紫や淡い水色のアジサイを観賞する人でにぎわった。
娘(3)と散策を楽しんでいた大阪市住吉区の女性(30)は、梅雨入りと大雨の予報に「娘も毎日カーテンを開けて、雨が降っているか確かめている。どこかに行けたら気分転換になったのに」と残念がった。
梅雨の時期は、気温がさほど上がらなくても湿度が高いと熱中症の危険性が増すとされる。「首を冷やすリングをつけたり、梅のジュースを作ったりして、予防していきたい」と話した。
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