21日、観測史上2番目に遅く梅雨入りした関東・甲信地方。
横殴りの雨となった千葉・館山市では、道路が冠水した。
JR館山駅前では、高速バスから荷物を出そうとする乗客がびしょぬれになる姿が確認できた。
また、傘を前に倒し、風にあおられた雨を何とかしのごうとする様子も見られた。
一部が冠水した道路沿いの場所は、くるぶし付近まで水が来ている状態だ。
さらに、九州では記録的な大雨の影響で土砂が流れ込み、住宅が半壊。
また、道路も陥没するなどの被害が相次いだ。
災害級の大雨をもたらす線状降水帯発生情報が21日、2回発表された鹿児島県。
午前7時頃の肝付町では、車のバンパー付近まで道路が冠水し、車が走るたびに大きく波打っていた。
ひざ下まで水位が上がった場所には、走行できなくなった車が放置されていた。
地元の人も冠水被害がここまで広がるとは思っておらず、お手上げの状態だ。
地元の人:
どこにも行けないです。車も出せないし。
観測史上1位の記録的な大雨となった指宿市では、土砂災害が起きた。
現場を見てみると、崩れ落ちてきた土砂が住宅を直撃し、屋根の上に木や土砂がのっている状態が確認できる。
当時の状況について、近隣住民は「3時ぐらいに音が鳴って、それが2回ぐらいあって、3回目でこの家がパーンって押されちゃって」と説明した。
この土砂崩れによるけが人はいなかった。
熊本・八代市では、用水路沿いの道路に被害が出た。
八代市によると、市道の一部が幅1メートルほど、約500メートルにもわたって陥没。
けが人などの情報は入っていないという。
近隣住民は「ここは私の散歩道です。怖かったですね。まさかこんなになるって思わなかった」と話す。
一方21日は、関東・甲信東海・近畿で平年より2週間ほど遅い梅雨入りとなった。
東京都内では、朝から降り続いた雨が、昼頃に土砂降りに変わった。
大井町駅付近では、傘を持たずに走り、髪の毛がぬれてしまっている人の姿や台車で荷物を運ぶ人がびしょぬれになっている姿が確認できた。
また、かっぱを着た女の子は、落とした傘に足を取られ、ひやり。
激しさを増した雨に多くの人が大慌てだった。
東京・港区では、歩道にあるマンホールカバーの隙間から水があふれ出していた。
正午前の伊豆諸島・三宅村では、大粒の雨が強い風にあおられ、木々やアスファルトを激しくたたいていた。
梅雨入りした関東は、23日に本降りの雨となる見込み。
また、北陸など日本海側では警報級の大雨になる恐れがある。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。