「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家が、全財産を寄付するとした遺言書は無効だとする遺族の訴えを和歌山地裁が退けました。
「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家・野崎幸助さん(当時77歳)は、13億円以上の遺産を全て田辺市に寄附するという遺言書を残していました。
しかし野崎さんの親族4人は、「寄付の動機がなく、遺言書は偽造された可能性が高い」として無効だと認めるよう裁判を起こしていました。
21日、和歌山地裁は、「筆跡などから遺言書は野崎さんが自分で書いたとみるほかない」などとして、親族の訴えを退け遺言書を有効としました。
【親族の代理人・渥美陽子弁護士】
「(判決文を見たところ)粗雑な内容で理由づけも不合理なんじゃないかと思うところが多くある」
親族側は控訴を検討するということです。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。