活発な梅雨前線や湿った空気の影響で、23日も西日本を中心に大雨となっている。
東北地方も梅雨入りし、列島は本格的な雨の季節となった。

午前11時過ぎの福岡市早良区では、強い雨と風により路面で波のように水しぶきが動いていた。
また、雨の中歩いていた子連れの家族が屋根のある場所に急いで入っていく様子も見られた。

島根・松江市の宍道湖では午後2時半ごろ、風により湖面が激しく波打って大きな水しぶきが上がり、遊歩道にまで押し寄せていた。

降り始めからの雨の量が130mmを超えた松江市では23日朝、松江城の公園にある松の大木が倒れているのが見つかった。
未明の大雨や強風が原因で倒れたとみられている。

大分・佐伯市では、道路沿いの斜面が幅約70メートルにわたって崩れた。

静岡・伊東市の別荘地でも土砂崩れがあり、窓ガラスが割れるなどの被害が出ている。
けが人はいないという。

能登半島の被災地も、22日夜から雨が降り続いている。
石川・輪島市では、ブルーシートの無料配布を定期的に行っていて、今後の雨に備えて多くの被災者が受け取りに来ていた。

受け取りに来ていた人たちは「最初にしたのがもうダメになってしまったので、昨日の(雨が)思ったよりひどかったので」「これから必要になるので,
もらっておかないとと思って来ました」などと話した。

被災地では、地震の影響で地盤が緩んでいる所があるため、少ない雨でも土砂災害などの危険があり、注意が必要となる。

23日は東北でも各地で雨が降り、気象庁は23日午前、東北北部と南部が梅雨入りしたとみられると発表した。
平年と比べて南部は11日遅く、北部は8日遅い梅雨入りとなる。

これで、梅雨がない北海道を除いて全国で梅雨入りしたことになる。

23日、梅雨入りした福島・鏡石町ではアヤメの花が見頃を迎えていた。

約70種類・4万本のアヤメやハナショウブなどが植えられている公園に訪れた人たちは「アヤメにはこの天気が合いますので、シャッターチャンスはいっぱいある」「全体的に紫が広がっていて、きれいでした」と話し、雨にぬれたアヤメを楽しんでいた。

23日は、東京都心も雨が降ったりやんだりと梅雨らしい天気となった。

東京スカイツリーでは、オリンピックデーの23日、元アスリートと子どもたちがスカイツリーを階段で上るイベント『RISING TOGETHER 2024~TEAM JAPAN 活躍祈願~』が行われた。

5月に引退を発表したフィギュアスケートの宇野昌磨さん(26)や、ウエイトリフティングのメダリスト・三宅宏実さん(38)など4人が参加した。

参加者は約1時間かけて地上450メートルにある展望台まで上り切り、「疲れたけど楽しかったです」「努力して上ったので、こうして外を見るとすごくいいなと思った」と話し、達成感を味わっている様子だった。

また、一緒に参加した宇野昌磨さんは「子どもたちもすごい一生懸命がんばっていましたし、最後まで楽しく上ることができました」と話した。

一方、鹿児島・奄美地方は23日に梅雨明けし、青空が広がった。
奄美地方は平年より9日遅い梅雨入りだったが、梅雨明けは逆に平年より6日早くなった。

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