イギリスを公式訪問中の天皇陛下。
到着から一夜明け、ロンドンで最初の行事に臨まれた。
沿道からは大きな歓声が上がり、陛下は、集まった多くの人たちに笑顔で手を振って応えられていた。
今、イギリス国内では、天皇皇后両陛下の姿をひと目見ようと人が詰めかける“両陛下フィーバー”が巻き起こっている。
陛下は23日午後、ロンドンで活躍する日本人を宿泊先のホテルに招き、懇談された。
陛下:
日本人学校はいかがですか?
日本クラブ代表:
日本人学校は、コロナの影響でかなり人数が減ってしまった時期もあったんですが、今戻りつつありまして。
陛下:
今、一番力を入れているご活動はどういうことですか?
英国日本人会会長:
皆さんが安全にeVISAを取得できるようにしております。
そして、世界三大バレエ団の1つ「ロイヤルバレエ」で最高位のプリンシパルを務め、けがでリハビリ中の平野亮一さんに「早い回復を」と気遣われた。
平野さんは「温かく会話をさせていただいてすごく光栄でした。英国で活躍がんばっていきたいと思います」と話した。
皇后さまは、出発前の準備や長時間のフライトで少し疲れが出ているため、同行している主治医の判断に従い、25日の国賓としての行事に備え出席を控えられた。
ロンドンでは、日本とイギリスの国旗が掲揚され、到着前から歓迎ムードが高まっていた。
日本時間23日、約15時間のフライトを経てイギリスに到着された天皇皇后両陛下。
雅子さまは爽やかな水色のスーツ姿で、陛下のネクタイとリンクコーデになっていた。
両陛下は、チャールズ国王の代理として出迎えた関係者と笑顔で握手を交わされ、移動用の車へ。
天皇旗が掲げられた車は、チャールズ国王が用意した両陛下のための専用車だ。
そして、両陛下が向かわれた滞在先のホテルには、お二人の姿をひと目見ようと、現地に住む日本人だけでなく、多くの人が集まっていました。
集まった人たちは「すごく楽しみというか、うれしく思います」「直接お会いするのは初めてなので、身が引き締まる思いというか、緊張しています」「わくわくしています。天皇陛下がチャールズ国王を訪問されるなんてすごいと思います」と話す。
そして、両陛下を乗せた車がホテルに到着し、沿道からは歓声が上がった。
姿を見た人たちは「もう胸いっぱいです。初めての経験で」「少し雅子さまが見えて、すごかったです。すごくきれいでした。かっこよかったです」と話していた。
フィーバーは、一夜明けた日本時間23日午後10時ごろにも起きた。
陛下が訪問されたのは、2018年にロンドン中心部にオープンしたジャパン・ハウス。
アニメや伝統工芸など、日本のカルチャーや魅力を発信する施設。
陛下は、能登半島地震で被災した輪島塗作家の作品などを見て回られた。
陛下は、約30分間にわたり視察し、「とても興味深く拝見しました」と述べられた。
25日、両陛下は、国王夫妻と共に馬車のパレードや晩さん会など国賓としての重要な行事に臨まれる。
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