東京・世田谷区の認可保育園で、園児の髪を引っ張るなどの暴行を加えた疑いで26歳の保育士の女が逮捕されました。

世田谷区の認可保育園の保育士・佐久間清来(さくま・せいら 26)容疑者は5月、2回にわたり同じ園に通う男の子の髪の毛を後ろから掴んで体がのけ反るほど引っ張ったり、乱暴に手を引っ張って立ち上がらせるなどの暴行を加えた疑いで、25日午前に逮捕されました。

捜査関係者によりますと、保護者が男の子の手にあざがあるのを見つけ、男の子が「髪の毛を引っ張られた」と話したことから被害が発覚し、佐久間容疑者の一連の行為が防犯カメラに映っていたということです。

佐久間容疑者は調べに対し「髪の毛を引っ張ったり引き倒したのは私がしたことです。イライラしていました」と容疑を認めているということです。

世田谷区の子ども・若者部保育課がまとめた報告書によりますと、男の子の保護者から「5月9日に虐待があった」との報告を受けたことをきっかけに、区が保育園に問い合わせたところ、保育園は当初、この日に虐待行為は確認できなかったと回答していました。

その後、保護者が再度調査を依頼したところ、職員へのヒアリングや防犯カメラの映像などにより、虐待行為があったことが確認されたということです。

区は園に特別指導検査を行い、全職員へのアンケートを実施するなど調査を進めているほか警視庁は被害があった男の子に対して日常的に虐待行為が行われていなかったかなどを捜査する方針です。

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