コロナ禍で長野県が実施した旅行割引「信州割」を巡り、100万円余りを不正受給した疑いで、旅行代理店を経営する男が逮捕されました。県は観光クーポン分も含め9900万円余りの返還を求めています。

詐欺の疑いで逮捕されたのは上田市で旅行代理店「国際ホリディ」を経営する岸田直博容疑者74歳です。

2021年12月、県が実施していた「信州割SPECIAL」で209人分の虚偽の申請を行い、支援金102万円余りを口座に振り込ませてだまし取った疑いです。

県によりますと、2023年1月、「同じ人が何度も観光クーポンを使っている」と利用施設から情報があり、発覚しました。

調査では2021年3月から2022年10月にかけ、水増し申請で宿泊・旅行割引を不正受給していたことがわかり、県は1泊2000円のクーポン分とあわせて9900万円余りの返還を求めています。

岸田容疑者は、容疑を否認していて、警察が余罪も含めて捜査を進めています。

「信州割」を巡る不正受給はこれが5件目で、県が公表した額は1億3000万円余りにのぼっています。

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