かいがいしく高齢女性の身の回りの世話をする介護士。実はこの介護士は、勝手に女性の金を盗んでいた。リアルタイムで介護の様子を見ていた女性の息子は、信頼していた介護士が泥棒へと変貌する一部始終を目撃していた。
“優しい介護士”が泥棒に
現場となったのは、東京・墨田区の住宅。当時、部屋には利用者の女性と看護師の女性、そして介護士の女の3人がいた。住宅には息子が高齢女性を見守るために設置したカメラがあり、息子が遠隔からリアルタイムの映像を見ていた。
この記事の画像(10枚)リハビリの散歩のために女性と看護師が部屋の外へと出ると、介護士の女は後ろをチラリ。そして「お釣り置いておきますねー」と言いながら2人が外出したことを確認すると、押し入れへ向かい、ためらいもなくふすまを開けた。
女はバッグを取り出し、何やらガサゴソ……ふすまを閉めると、左手にはお札が握られていた。利用者である高齢女性から金を盗み取っていたのだ。女はすぐに盗んだ金をズボンの中に隠していた。
当時、この映像を遠隔で見ていたという息子は「(映像)リアルタイムで見られるので、ちょうど休みで見たら、押し入れを開けてお金を盗んで。ずっとここは映ってたので『ええ!』と思って」と驚きを隠せない様子だ。
被害者によると、女は10万円が入っていた財布から3万円を抜き取っていたという。
「仲良くなってきたのに…」許せぬ裏切り
ベテラン介護士だったという女。母親と仲良くなってきた矢先の“裏切り”に、利用者の息子は怒りをにじませる。
「(犯行に)慣れているなという感じで。よくやってくれていたのに……おふくろとも慣れてきて、仲良くなってきたのに。(立場が)上の人だったから、腹が立つ。管理者みたいな人だった」
犯行後、何食わぬ顔で出てきた女は、散歩から戻ってきた高齢女性に、「あ、お帰りなさい」と平然と声をかけ、さらに「またね、来週。うふふ」と挨拶をしていた。
被害を受け、女性の息子はすぐに警視庁に通報。女が所属する会社も、金を盗んだことを認めているという。
(「イット!」 6月24日放送より)
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