17日深夜、激しい揺れが襲った。愛媛、高知両県で最大震度6弱を観測。「経験したことがない大きな揺れだった」。眠れぬ夜となり、住民らに不安が広がった。
震度6弱に見舞われた高知県宿毛市。市職員の女性は地震発生時、自宅にいたという。30秒ほどの揺れを感じ、すぐに車で市役所庁舎に向かった。途中の道路や庁舎内などに目立った損壊は見られなかったが、「夜間なので正確な状況確認はこれから」と対応に追われた。
「不安ですぐに眠ることはできない」。宿毛市内の地区で自治会長を務める70代男性は自宅で横揺れを感じ、家族3人が急いで同じ部屋に集まり身を寄せ合った。「停電などはなかったが、恐怖心はある」と話した。
愛媛県愛南町も震度6弱を観測した。同町の70代男性は「これほど大きな揺れを経験したのは初めてだ。海に近く津波が来るのではと思い、怖かった」と声を震わせた。
居酒屋を営む40代女性は「阪神大震災も経験したので、当時を思い出した」と振り返った。店は定休日で客はおらず、食器棚が倒れるなどはしなかったという。
旅館を経営する70代女性は「数百メートル先の友人宅は酒瓶が倒れたり、棚から仏壇が落ちたりと大変だと聞いた。旅館は無事だったが、地盤の影響で被害の大きさは違うのかもしれない」と不安そうに話した。
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