押収された木材(25日、大阪府警)

ワシントン条約で取引が規制されている希少木材を密輸しようとしたとして、大阪府警は25日までに、楽器販売会社「三木楽器」(大阪市中央区)の取締役、磯部壮容疑者(47)=大阪府吹田市=を関税法違反(虚偽申告輸入未遂など)の疑いで逮捕した。法人としての同社も書類送検。容疑者は「ギターの素材として使いたかった」と供述しているという。

逮捕容疑は1月30日、絶滅が危惧されワシントン条約で輸入が規制されている「ツルサイカチ属」の木材をパラグアイから空輸し、2月6日に到着した関西国際空港で規制されていない木材と偽って申告するなどした疑い。

府警によると、容疑者は段ボール箱入りの木材計50枚を輸入しようとし、関西国際空港の税関職員の検査で見つかった。同様の不正について「2018年ごろから20〜30回やった」と話しているという。

ホームページによると、三木楽器は1825年創業で関西を中心に展開している。

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