山口県宇部市

 山口県の宇部市交通局は25日、制限速度を約50キロ超える速度で市営路線バスを運転したり、走行中に私物のスマートフォンを操作したりしたとして、バス運転士2人を懲戒処分にしたと発表した。

 市によると、停職4カ月の処分を受けた会計年度任用職員の男性運転士(41)は5月15日、回送中に複数回、山口宇部道路で制限時速を40~50キロほど超過した。また、シートベルトを着用せず、電子たばこを吸いながら運転していたことも判明した。

 停職3カ月の処分を受けた正規職員の男性運転士(50)は6月4日、バスで走行中や停車中に20回以上、私物のスマホを操作・閲覧した。別の日には、運行中にもかかわらず、時間調整のため自身の判断で終点直前のバス停で停車し、車外で喫煙したという。

 いずれも匿名の通報を受け、市がドライブレコーダーなどを確認して発覚した。警察に届け出たが「摘発は困難」との回答があったという。市は3月にも路線バスで信号無視などの危険運転をしたとして、別の会計年度任用職員の男性運転士を停職1カ月の懲戒処分としていた。市交通局の大谷唯輝局長は「度重なる不祥事」の責任を取り、7月分の給料の10%を自主返納する。また、次長や課長ら管理職4人を訓告とした。大谷局長は「プロドライバーとして言語道断であり深くおわびする。再発防止策を確実に実施し、信頼回復に万全を期したい」とコメントした。【福原英信】

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