運行トラブルが相次ぎ5月設置された熊本市電のインシデント検証委員会の2回目の会合が26日開かれ、運転士に行われたヒアリング内容が報告されました。

熊本市電では今年に入り信号無視やドアを開けたままの走行など重大インシデント2件を含む7件の運行トラブルが発生しています。

これを受け熊本市交通局は5月、社会心理学の専門家や他県の鉄道事業者の安全統括管理者など外部の4人で構成するインシデント検証委員会を設置しました。

26日開かれた2回目の会合では運行トラブルやインシデントの当事者である運転士5人に対して行われたヒアリングの内容について報告があり、トラブルの原因について多様化する決済システムが挙げられました。
【吉田道雄会長】
「多種類の支払い方式があって、1分かかると、後ろの客からなにやっているんだということになって、多様な対応は素晴らしいが負担は増えている。運転手の苦労は理解してあげないといけない」

検証委員会は7月に中間報告をまとめ、年内に長期的対策を盛り込んだ最終報告書を熊本市に提出する予定です。

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