「つばさの党」の幹部3人による公職選挙法違反事件で、警視庁は、他の候補者が演説しているすぐそばで太鼓を打ち鳴らすなどして演説を妨害した疑いで3人を28日にも再逮捕する方針を固めたことがわかった。

「つばさの党」代表の黒川敦彦容疑者(45)と幹事長の根本良輔容疑者(30)、運動員の杉田勇人容疑者(39)の3人は、4月に行われた衆議院東京15区の補欠選挙で、日本維新の会から出馬した金澤ゆい氏が演説しているすぐそばで演説を妨害した疑いが強まったとして警視庁は28日にも再逮捕する方針を固めた。

妨害行為は、約20分間にわたり太鼓を打ち鳴らしたり、拡声器を使って執拗に詰問するなどしたとされている。

捜査関係者によると、警視庁はこの一連の妨害により、金澤氏が演説内容を変更を強いられ、のぼっていた車を降りて演説の中断を余儀なくされたほか、聴衆が演説を聴けなかったことなどから悪質性が高いと判断し、公職選挙法の自由妨害にあたると認定した。

また、今回の容疑の中には立憲民主党と参政党の選挙カーを執拗に追いかけた行為も含まれていて、再逮捕されれば、一連の公職選挙法違反事件で3人が逮捕されるのは3回目になる。

これまで、確認されている妨害行為は少なくとも5回の演説妨害に加え、選挙カーを追いかけ回す交通妨害は10回以上にのぼることがわかっていて、警視庁はさらなる余罪についても追及していく方針だ。

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