祇園祭に向けた作業が大詰めを迎え、店内に所狭しと並べられた提灯=京都市下京区で、山崎一輝撮影
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 京都・祇園祭で巡行する34基の山鉾(やまほこ)を華やかに彩る提灯(ちょうちん)作りが最盛期を迎えている。江戸中期創業の奥川提灯店(京都市下京区)では、職人たちが筆で文様を描き入れるなどの仕上げ作業を続けている。

 同店では山鉾に付ける駒形提灯のほか、八坂神社などに飾るものまで大小約2500個を製作予定。新型コロナウイルス禍が明けたことなどにより、新京極など市内4カ所の商店街からの依頼は昨年に比べて約3倍に増えたという。

 提灯は7人の職人が全て手作業で製作。夕立にも耐えられる耐水性の和紙を使用したものも作られ、後祭の宵山期間(7月21~23日)直前まで製作は続けられるという。

 8代目店主の奥川忠司さん(69)は「国内外の多くの人たちが、明かりが入った提灯を見てほっとした気持ちになってくれたらうれしい」と話した。【山崎一輝】

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