全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)に臨む児童(18日午前、東京都内の小学校)=代表撮影

小学6年と中学3年を対象にした文部科学省の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が18日、全国で一斉に始まった。同省によると、17日夜に愛媛と高知の両県で最大震度6弱を観測した地震の影響で、両県の小中学校の一部が休校しており、今後対応を検討する。

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市では、市立小中学校全12校が参加を見送った。8日時点で同市の12校を除く国公立の全校と、私立校の約4割が参加を予定し、国語と算数・数学を約200万人が受ける。

全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の問題用紙(18日午前、東京都内の小学校)=代表撮影

あわせて実施する児童生徒へのアンケート調査では、学習意欲や生活習慣をたずねる。全国の公立小中学校で1人1台配備された学習用端末を活用。全員がオンライン形式で回答するのは初となる。

文科省は7月に都道府県や政令市ごとの平均正答率などを公表する。

全国学力テストは2007年度に始まり、国語と算数・数学の2教科を基本に、おおむね3年に1度のペースで理科と中3の英語を実施する。

23年度は中3の英語の「話す」分野で生徒がヘッドセットを着用して学習用端末に音声を録音するなど、オンラインの活用が進んでいる。

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