北海道旭川市の中2女子いじめ問題で今津寛介市長(左端)に調査終了の報告をする再調査委員会の尾木直樹委員長(左から2人目、30日午後、旭川市役所)=共同

北海道旭川市で2021年、いじめを受けていた中学2年、広瀬爽彩(さあや)さん(当時14)が凍死した問題で、再調査委員会が30日、旭川市で記者会見して結果を公表した。

学校は事実調査を適切に行ったが加害生徒の問題行動ととらえるにとどまり、市教育委員会もいじめとはしないことを意図して学校への指導や助言を怠ったとし、対応の誤りを指摘した。

再調査委によると、19年の中学入学後間もなく、学校のクラス内外で計7件のいじめを受けて心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症。自尊感情の低下などが亡くなる直前まで続き、「いじめが存在しなければ自殺は起こらなかった」と因果関係を認めた。

当初調査に当たった第三者委員会が22年9月、因果関係を「不明」としたことに遺族側が反発し、市が再調査を決めた。22年12月以降、計22回の会合を重ねた。

再調査委は記者会見に先立ち、今津寛介市長に調査終了を報告した。〔共同〕

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