日本国際博覧会協会は2日、2025年国際博覧会(大阪・関西万博)の会場で3月に起きた爆発事故の現場を報道陣に公開した。およそ5.7メートルにわたり床に亀裂が入っていたほか、壁面にへこみなどが残っていた。安全強化策についても説明した。
事故は3月28日、イベント広場などが設置される予定の「グリーンワールド工区」のトイレ1階で発生。溶接作業中に火花が飛び散り、地下にたまっていたメタンガスに引火した。爆風で1階部分のコンクリートの床が破損するなどした。ケガ人はいなかった。
協会によると、当日は地上での作業だったため地下の濃度を測定していなかったという。ガスは地中の廃棄物から発生していた。
協会は再発防止策として、工事現場でのガス濃度測定の頻度や範囲を拡大し、作業を中断する濃度基準も厳しくした。換気設備の導入も進める。会期中はガス濃度の測定結果を毎日公表する。
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