新1万円札に描かれた渋沢栄一と北海道清水町には、切っても切れない縁があります。

 1898年、渋沢は清水町に「十勝開墾合資会社」を設立しました。当時、北海道内では最大規模の農場を造り開拓を行ったのです。

 町の礎を築いた人が新紙幣の顔となったことで、清水町は大いに沸いています。
 
 7月3日に行われた記念式典には町民など約320人が集まりました。お披露目される新1万円札を今か今かと待っている参加者。

 車で45分ほどの帯広市から北洋銀行清水支店に運ばれ会場に届く予定なんですが、町の担当者に聞いてみると…。

 「いや、まだ届いていないんですよ」(清水町の式典担当者)

 なかなか届かずソワソワする町職員。

 そのころ、北洋銀行にはようやく新紙幣が到着し支店長が式典会場に駆けつけます。

 午前11時の式典開始5分前に新紙幣が到着。無事にお披露目されました。

 紙幣番号の下3桁は「432」。「しみず」と読めます。清水町にちなんだ粋なはからいでした。

 渋沢の肖像が描かれた新しい1万円札。集まった皆さんの感想は?

 「3D化していることを聞いていたのですごい」(記念式典の参加者)

 「出身が清水町なんですが、渋沢栄一のゆかりの地ということで、実物を見てすごく素敵な新札だと思った」(記念式典の参加者)

 清水町では今後、渋沢の出身地の埼玉県深谷市との交流事業が予定されています。

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