福岡県警本部

 SNS(ネット交流サービス)で募った借受人に違法な高金利で現金を貸し付けたとして、福岡県警と北海道警の合同捜査本部は4日までに、20~50代の男女16人を出資法違反(超高金利)容疑で逮捕した。捜査本部は、このグループが管理する約150の口座を確認しており、2022年1月以降の2年間で全国の約5800人から元金と利息計約8億3000万円を入金させたとみて調べを進める。

 逮捕されたのは、福岡市博多区の無職、大木兼介容疑者(32)ら。グループはSNSに「お金に困っている人は相談してください」などの文言や連絡用のQRコードを掲載。連絡してきた人に1週間で2割、2~4週間で5割の利息を要求していたという。

 福岡県警によると、逮捕した16人のうち12人は借受人と電話やSNSで連絡する「かけ子」、ほか4人は返済された金を現金自動受払機(ATM)から引き出す「出し子」だったとみている。拠点としていた福岡市内のマンション4カ所の部屋などからスマートフォン約100台やキャッシュカードなどを押収した。

 逮捕容疑は、共謀して23年9月~24年4月、12回にわたり札幌市の運送業男性(当時41歳)ら2人から、にあたる利息計14万6000円を受け取ったとしている。【佐藤緑平】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。