■新型コロナの無料検査 検査数を水増し申請 補助金5億4300万円だましとった罪

新型コロナの無料検査事業で補助金あわせておよそ5億4300万円をだまし取った罪に問われている歯科医師ら3人の裁判が始まり、3人は起訴内容を認めました。

歯科医師の貝田勝之被告(63)ら3人は、おととし、大阪府の新型コロナの無料検査事業で、検査数を大幅に水増して申請し、補助金あわせておよそ5億4300万円をだまし取った罪に問われています。

■逮捕前「えらい迷惑。僕も被害者」と歯科医師の男 公判では「深く反省しています」

貝田被告は逮捕される前の去年9月、関西テレビの取材に対し「えらい迷惑。僕も被害者やから。結論から言うと、僕は名前を貸しただけ」と語っていました。

4日の初公判で貝田被告は起訴内容を認めた上で、「共犯者2人に事業を任せていたので、不正がここまで大きくなっているとは思っておらず、深く反省しています」と述べました。

■共犯の男2人も起訴内容認める

共犯とされる竹本智一被告(48)と中野友和被告(46)も起訴内容を認めていますが、中野被告については「水増し件数や不正の金額が想定外であった」と主張しました。

検察は、「竹田被告から水増しの相談を受けた貝田被告は賛成して、カルテ記載の個人情報の利用も了承した」と指摘しました。

次回の審理は、来月30日に行われる予定です。

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