東京地検特捜部は4日、架空の仕入れ高を計上して計約1億9千万円を脱税したとして、法人税法違反などの罪で、いずれも東京都渋谷区の広告代理店「オンド」とインターネット通販サイト運営会社「フォーシーズ」の実質経営者、田中鉄也容疑者(44)=同区=を在宅起訴し、法人としての2社を起訴した。
脱税を手助けしたとする法人税法違反ほう助などの罪で、会社員の新川哲平容疑者(45)=東京都港区=も在宅起訴した。特捜部は認否を明らかにしていない。
起訴状によると、田中被告は、架空の仕入れ高を計上する手口で、2022年までの2年間で計約5億7300万円の所得を隠し、法人税約1億4600万円と消費税約4400万円を免れたほか、約2300万円の還付を受けたとしている。
信用調査会社などによると、フォーシーズは健康食品や化粧品を販売する関連会社の販売サイトの制作を担当。オンドが商品の広告事業などを手がけていた。〔共同〕
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