3日夜、福岡・飯塚市の住宅街で確保されたのは、ストライプの半ズボンをはいた男。
その正体は、他人の家に侵入し、干してある衣服を盗み取る“洗濯物泥棒”だったのです。

住民は、10日間に及ぶ張り込みの末、ようやく男を発見。
目撃されたのは、執念の逮捕劇です。

被害について「自分の妻が、今年2月ごろから何十枚も盗まれてますね」と話す、被害にあった住民の美又さん。

被害者の住民家族を約半年にわたって悩ませ続けた、洗濯物泥棒。
事件が動いたのは、3日午前3時ごろのことでした。

異変に気付いたのは2024年2月。
これまで度々洗濯物がなくなることがあったといいます。

そんな中、6月にある動きが…。

6月に入り、盗まれる回数が激増。
異様に衣類の減りが早くなってきたといい、住人は庭先にカメラを設置し、さらに、寝ずに監視を行ったといいます。

「絶対に洗濯物泥棒を捕まえたい」という一心で、毎日明け方まで監視を続けていたというのです。

そして、張り込みから10日目、ついに…。

被害にあった美又さん:
きょう来ないなと思って寝たんですよ。そしたら自分の母から電話がかかってきて、「来とうばい!」って言って。

不審な物音に家族が気付き、目撃者は慌てて家の外へと飛び出します。

必死に追いかけると、ベージュ色のシャツに黒のストライプのズボンをはいた男を発見したのです。

シャツのボタンをいじりながら、「許してください、許してください」と、平謝りを続ける男。

何回やったのか聞かれ、一度は「2回です」と答えたものの、住民の「ウソつけ!」と言う言葉に「3回…4回…」とつぶやく男。

すると、男は突然土下座。
その後も「許してください、お願いします」などと話し、平謝りを続けたと思いきや、男はなぜか「衣服を着替えたい」と言い、自宅へ向かいます。

そして、着替え終わり家を出ると、待っていたのは警察官。
洗濯物を盗んだ現行犯で逮捕されたのは、被害者の自宅からほど近くに住む、自称・会社員の阿部力容疑者(67)です。

洗濯物泥棒を繰り返したとみられる男は、家族の執念の追跡が実り、警察に連行されました。

過去にも、この家では同様の被害が起きていたといいます。

阿部力容疑者は、警察の調べに容疑を認めているということです。

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