2018年の西日本豪雨で災害関連死を含め33人が亡くなった愛媛県で集中的な被害が出てから7日で6年となり、県内の被災地で献花が行われた。住民や自治体関係者は犠牲者を悼み「悲劇を二度と繰り返さない」と決意を新たにした。
土砂崩れなどで13人が犠牲になった宇和島市の追悼式には約20人が参列し、黙とうした。岡原文彰市長は「亡くなった方々のご無念とご遺族の深い悲しみは消えない。引き続き復興の道のりを歩んでいく」と述べた。
上流にあるダムの緊急放流後に肱川が氾濫するなどし、5人が死亡した西予市野村町地区では、川沿いに一部が完成した復興公園に献花台が設けられた。献花した管家一夫市長は「あのような悲しい出来事が二度と起きないよう、防災対策を進める」と訴えた。
同地区の民生委員、和気芳恵さん(68)は親しかった近所の住民を亡くした。「公園が整備されたのはうれしいが、街並みが変わってしまい、寂しくも感じる」と話した。
5人が亡くなった大洲市でも献花台が設置された。〔共同〕
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