裏金問題の逆風に苦しむ自民党は、支援した小池氏が勝利したものの、危機感をつのらせている。

党内からは「ほっとした」という声もあるものの、「自民党への不信は変わらない」との見方が大勢だ。

特に石丸氏が無党派層の票を集めて躍進したことに、ある自民議員は「自民も立憲もダメという人が投票した。既成政党への不信感の表れだ」と、自民離れが進むことへの不安が広がっている。

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さらに「石丸氏が新党を作るのでは」といった、次の衆議院選挙への影響を警戒する声も上がっている。

こうした中、深刻なのが都知事選と同じ日に行われた都議会議員の補欠選挙の結果だ。

裏金問題で処分を受けた萩生田氏の地元の八王子市で敗北するなど、8つの選挙区で当初4勝との見立てもあった中、2勝6敗と惨敗した。

「次の衆院選でも裏金問題が影響することがはっきりした」と危機感が高まっている。

また今回、ポスト岸田をうかがう石破氏、高市氏、茂木氏、河野氏が応援に入りながら惨敗したことで、「自民党への不信感は深刻だ」との声があがっている。

9月の自民党総裁選に向けても影を落としそうだ。

(「FNN Live News days」7月8日放送より)

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