陸上自衛隊での性被害を訴えた元自衛官、五ノ井里奈さん(24)が元隊員5人=いずれも懲戒免職=や国に損害賠償を求めた横浜地裁の訴訟で9日、五ノ井さんが元隊員3人と和解した。3人の代理人から和解の申し出があり、3人が謝罪した上で一定の金銭を支払うとの内容だという。

五ノ井さんは9日、X(旧ツイッター)で和解が成立したことを報告した上で「少しでも日々の幸せを感じながら生きていきます」と投稿した。

3人は、いずれも五ノ井さんの上司だった元3等陸曹。五ノ井さんに対する強制わいせつ罪に問われ、懲役2年、執行猶予4年とした福島地裁判決が2023年12月に確定している。

五ノ井さんは福島県の郡山駐屯地に所属していた際、体を触ったり押し倒したりする性的暴行により精神的苦痛を受けたなどとして、23年1月に元隊員5人と国を提訴。うち1人とは既に和解が成立している。〔共同〕

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