日立造船の子会社「アイメックス」(広島県尾道市)による船用エンジンの燃費データ改ざんで、国土交通省は10日、尾道市の同社工場を立ち入り調査した。改ざんは同じく子会社の「日立造船マリンエンジン」(熊本県長洲町)でもあり、8日に立ち入り調査している。

日立造船によると、アイメックスは1999年以降に出荷した414台でデータを改ざんし、エンジン性能を示す書類に実際とは異なる数値を記載していた。マリン社は950台で、両社の改ざんは計1364台。

データは、海洋汚染防止法で規制する窒素酸化物(NOx)の排出量を算出するのに使われる。

斉藤鉄夫国交相は9日の記者会見で「極めて遺憾。事実関係を確認した上で厳正に対応していく」と述べた。国交省は日立造船を含めた3社に、不正の原因と再発防止策を8月末までに報告するよう指示している。〔共同〕

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