能登半島地震の発生から半年が過ぎました。七尾市の「のとじま水族館」も被災し、生き物たちが全国の水族館などに避難をしています。このうち、坂井市の越前松島水族館で過ごしていたウミガメ8匹が10日、のとじま水族館に返されました。
七尾市の「のとじま水族館」は、元日に発生した能登半島地震で水槽の設備の一部が破損し、水温や水質の管理が困難となったため、一部の生き物を全国の水族館や動物園に避難させて復旧作業を進めています。
避難先の一つとなった坂井市の越前松島水族館では、日本水族館協会を通してウミガメ8匹とカマイルカ2頭、ゴマフアザラシ1頭を受け入れていますが、このうちウミガメが“我が家”に帰ることになりました。10日は、飼育員が協力してウミガメを一匹ずつトラックの荷台に乗せていきました。
のとじま水族館は、7月20日から一部で営業を再開します。夏を迎えて水槽の水温が上がる中、暖かい水温でも適応できるウミガメから返すことになったということです。ウミガメたちは健康状態に問題はなく、半年間元気に過ごしてきました。
越前松島水族館のウミガメは主にサバを食べるそうですが、のとじま水族館ではイカを与えていて、避難当初は与える餌の違いに戸惑うカメもいたそうです。そのため、この半年間はのとじま水族館が用意したイカを冷凍で送ってもらって与えるなど、苦慮した場面もあったということです。
今回返されたカメのほか、避難しているアザラシは8月頃に、イルカは秋ごろに“我が家”へ帰るということです。
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