マッチングアプリで知り合った大学生らに対しマルチ商法の勧誘活動をした疑いでビジネススクールなどを運営する社長ら4人が警視庁に逮捕された。
4人は東京都から業務禁止命令を受けた後も勧誘活動を続けていた。
コンサルティング会社President(プレジデント)元社長の坂本新容疑者(30)、Pioneer(パイオニア)社長の奥寺大容疑者(28)、Monolith(モノリス)社長の大森航斗容疑者(26)ら4人は、マッチングアプリを使い、大学生を中心に「お金について勉強ができる」とビジネススクールに強引に勧誘し、高額な入会費を支払わせたとして東京都から9カ月間業務禁止命令を受けていたが、この期間にも勧誘活動を続けていた疑いで逮捕された。
2021年に勧誘を受けて入会した男子大学生はFNNの取材に「いい出会いが欲しくて、(マッチングアプリを)始めたらマッチした相手がマルチ商法の勧誘者だった」と明かす。
この大学生は、マッチングアプリで知り合った女性に「サークルに入らない?いい人紹介してあげる」と誘われたことをきっかけに、複数の人物からビジネススクールへの勧誘を長時間受けたほか、消費者金融に対し社会人だと嘘をつき金を借りるよう促された結果、入会金42万9000円を支払った。
さらに、契約の際に「1人勧誘すると10万円の紹介料が得られる」と友人の紹介を強いられた場面もあったという。
これらの手口が問題化したため、坂本容疑者らは2023年3月から12月まで東京都から特定商取引に基づき業務禁止命令を受けていたが、この期間にも別の会社を立ち上げたり偽名を使うなどして同様の手口で勧誘を続けていた。
捜査関係者によると、坂本容疑者らのグループは2019年10月から2023年11月にかけて大学生を中心に約2000人を勧誘し、8億5000万円を売り上げていた。
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