NTT西日本の子会社から約928万人分の顧客情報が流出した事件で、不正競争防止法違反(営業秘密の領得、開示)の罪に問われた元派遣社員、景山昌浩被告(64)の判決公判が11日、岡山地裁津山支部であった。玉田雅義裁判官は懲役3年、執行猶予4年、罰金100万円(求刑懲役3年、罰金100万円)を言い渡した。

捜査関係者などによると、事件ではNTT西グループとしては過去最大規模の約928万人分の顧客情報が流出。被告は複数の名簿業者に約250回にわたり顧客情報を売却し、約2500万円を受け取ったとされる。

判決などによると昨年1月17日、勤務していた子会社から営業秘密に当たる顧客の氏名や住所など3万2759人分のデータを不正にダウンロードして複製し、名簿業者にメールで送信した。〔共同〕

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