船首部分の修理を終え11日に運航を再開したばかりの福岡と韓国・釜山を結ぶ高速船「クイーンビートル」が、博多港で岸壁の構造物に衝突して船体内部にひびが入っているのが見つかり、12日朝の便の運航を見合わせていたことが分かりました。

船を運航するJR九州高速船によりますと、クイーンビートルは運航再開初日の11日、博多港で岸壁の構造物に衝突しましたが、その時点では異常なしと判断され、予定通り韓国・釜山へ出航し、折り返しの便も客を乗せて博多港に戻っていました。

ところが翌12日朝の点検で船体左側の内部の構造物にひび割れが見つかり、運輸局に報告したところ、溶接して修理の上、検査を受けるよう指示があったということです。

内部の溶接部分の複数の場所で10〜50ミリほどのひび割れがあったということです。

このため、クイーンビートルは午前9時に釜山に向け出港する予定でしたが、その直前に運航を取りやめました。

また、12日の釜山発の便も欠航が決まりました。

博多発の予約客130人には午後0時30分発の他社のフェリーに振り替えの案内をし、払い戻しなどの対応をしたということです。

クイーンビートルは今年5月30日に博多港から韓国・釜山へ向かう途中、船首部分に浸水が確認され、緊急点検と修理のために運休し、11日に運航を再開したばかりでした。

JR九州高速船は「きのう(11日)運航を再開したばかりにも関わらず、再びお客様や関係者にご迷惑をおかけして申し訳ございません」とのコメントを出し、13日から運航を再開する予定だとしています。

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