五島には14日朝、線状降水帯が発生し猛烈な雨が降ったところがありました。気象台は15日も線状降水帯が発生するおそれがあると発表しました。
県内は梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。五島では7時40分すぎに線状降水帯が発生し、上大津では7月の観測史上最大となる1時間に85.5ミリの猛烈な雨を観測しました。
五島市の一の川は、一時川の水が護岸を超えましたが被害はありませんでした。
県内には朝から大雨や洪水の警報が発表されましたが、午後1時前までに全て解除されています。
JRは県内すべての在来線と西九州新幹線が運転を一時、運転を見合わせましたが現在はすべて再開しています。
滋賀からの観光客は「昨日来て、雨が降ってどこにも行けないから帰ろうと思ったらこの通り。もうなにもかもお手上げです」と話しています。また大阪に向かう人は「バスもほぼ予約が埋まっていたので、乗れるところを探して遅くなってもきょう前のりしてあしたのコンサートにどうにか(間に合えば)」と話していました。
県内では昨夜から79カ所に避難所が設けられ最も多い時で59世帯71人が避難しました。県のまとめでは県内でこの大雨によるケガ人や建物への被害の報告はなかったということです。
気象台は15日も午前中にかけて線状降水帯が県内で発生し、大雨災害が発生する危険度が急激に高まる可能性があると発表しました。
予想される1時間降水量は、多いところで南部、北部、五島で50ミリ、壱岐・対馬で30ミリとなっています。
あす午後6時までの24時間降水量は南部、北部、五島で200ミリ、壱岐・対馬で150ミリと予想されています。
県内は今夜遅くから15日昼過ぎにかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。
これまでの大雨で地盤が緩んでいるところがあり少しの雨でも土砂災害が発生する
おそれがあります。
気象台は15日明け方から夕方にかけ土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒するよう呼びかけています。
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