15日は3連休の最終日ですが、鹿児島県内では薩摩地方を中心に、梅雨末期の大雨に見舞われました。
出水市や阿久根市では、住宅の浸水被害や土砂崩れが相次ぎ、住民は片付けなどに終われました。
梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定になった県本土。
特に北薩地方は14日から15日にかけて大雨となりました。
降り始めからの総雨量は、阿久根市で502ミリ、出水市で486ミリ、さつま町柏原460ミリと、平年の7月1カ月分を超えました。
この大雨で出水市、阿久根市、薩摩川内市には一時、土砂災害警戒情報が出されました。
出水市野田町では大雨により、15日午前、増水した用水路から水があふれ出し、住宅が浸水したということです。
被害を受けた住宅では、雨が小降りになった午後から、住人が後片付けに追われていました。
浸水被害を受けた住人
「道路が川じゃったでや(川のようでしたよ)、激流のような川」
「(玄関の)ガラスのところに波のように(水が)うねっているんですよ。ビックリして開けたらだめだと思った瞬間、ガーッて入ってきたんですよ、すごい突然!(片付けは)相当かかるでしょうね、全部やられちゃったから」
出水市では、床上浸水が1棟、床下浸水が9棟確認されているということです。
一方、10カ所の土砂崩れが確認されている阿久根市。こちらでは住宅横の崖が高さ約6メートル、幅約8メートルに渡って崩れ、庭が流れ出した土砂に覆われています。
住人によりますと14日午後2時ごろと、15日朝5時ごろの2回にわたって崖が音を立てて崩れてきたということです。
住人
「家の中から外を眺めていたら、ここがどさーっときたのを確認してビックリしましたね」
多くの人で混雑するのはJR鹿児島中央駅です。14日に引き続き、九州新幹線が一時、運転を見合わせました。
利用客
「さっき運休を知ったので、ちょっとこれからどうするか考えたい」
「とりあえず新大阪まで。明朝から会社が始まる。なんとかきょう中に戻れればいい」
15日午後6時の時点で、JRでは以下の区間で運転見合わせとなっていますが、JR九州によりますと一部の路線では午後7時~8時にかけて運転が再開される見込みです。
鹿児島本線 鹿児島~川内 *午後8時 鹿児島~伊集院 運転再開見込み
日豊本線 鹿児島~西都城 *午後8時 鹿児島~国分 運転再開見込み
指宿枕崎線 鹿児島中央~指宿 *午後7時運転再開見込み
吉都線 都城~吉松
肥薩線 吉松~隼人
肥薩おれんじ鉄道は出水~八代で午後5時半頃から運転を再開しましたが、出水~川内は運転再開の見通しが立っていないということです。
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