19年前、殺人事件で大切な娘を亡くした男性が青葉区の大学で学生たちに「命の大切さ」を訴えました。

殺人事件で娘を亡くした八島定敏さん
「(娘が)手術室に入って3時間くらいかかったんですかね・・その間のこの時間が本当に思い出したくもないくらい。神様、仏様、ありとあらゆる神様にお願いして何とか助けてと」

宮城学院女子大学で開かれた「命の大切さを学ぶ教室」。犯罪被害者遺族の悲しみを知ることで命の大切さを感じてほしいと大学が開きました。講演を行ったのは柴田町に住む八島定敏さん(72)です。2005年、殺人事件で当時28歳だった長女の和佳子さんを亡くしました。コンビニエンスストアでの仕事中、男に果物ナイフで刺され、亡くなりました。八島さんは当時の記憶が薄れることはあっても感情は変わることがないといいます。

八島定敏さん
「引き換えられるのだったら、私が死んでもいいなと思いましたし、できるわけないから言うのかもしれないけど、今でも思っています」

大切な娘を失った八島さんが考える「命」とは。

八島定敏さん
「命も個性も他に代えようがない、代わるものがない。みんなとにかく平等な命を持って生まれてくるので、その命を発揮する個性というものについての重い軽いはないんだということを私は声を大にして言いたい」

講演を聴いた学生は
「何でこの方がって私もくるものがあった」
「何年たっても悲しみは癒えないというのが、生の声で聞くことはなかったのでより実感することができました」

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