有権者から怒りの声が聞こえてきました。

 堀井学衆院議員が自分名義の香典を秘書を通じて有権者に渡していた疑惑で7月18日、東京地検特捜部が関係先の強制捜査に乗り出しました。

 「絶対だめだね。許せないね」

 「ちょっと腹立たしかったですね」(いずれも道9区の有権者)

 有権者の怒りの矛先は、北海道登別市の事務所に、東京地検特捜部が家宅捜索に入った堀井学衆院議員です。

 18日は午前中から事務所のほか、自宅や東京の議員会館にも捜索は及びました。


 この強制捜査にいたる堀井議員の疑惑とは、通夜や葬儀で持参する香典です。

 関係者によりますと、堀井議員は秘書に指示し、1万円から数万円が入った自分の名前を書いた香典を、自身の選挙区の有権者に渡していた疑いがもたれています。

 総額は数十万円にのぼるとみられます。

 地元国会議員への強制捜査に有権者は。

 「ちゃんと罪を償ってゼロから出発してほしい」

 「15年くらいやっているのによっぽどわかっていないのかな」(いずれも道9区の有権者)

 公職選挙法では、議員本人が出席し直接手渡す場合を除き、有権者への香典は寄付行為に当たるとして禁止しています。

 特捜部は自民党の裏金事件を捜査する中で把握したとみられ、すでに元秘書から任意で事情を聴いています。

 堀井議員は裏金事件で約2200万円の収支報告書への不記載があった責任を取り、次の衆院選には出馬しないと表明しています。

 さらに18日、自民党に離党届を提出し受理されました。

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