愛媛県の松山城の城山で12日に起きた土砂崩れで、現場近くのマンションの部屋には窓ガラスを木が突き破る被害も発生しました。あの日から1週間経った19日被害にあった部屋はリフォーム業者が入ったものの、手がつけられないものもあり、修復の難しさに住民の不安が募っています。

ガラスを突き破って部屋の中に入った大木。窓のフレームも大きく壊れ、部屋の中は木の枝やガラスが散乱しています。

この写真は12日に土砂崩れが発生した直後、マンションの3階以下の部屋の住民が撮影しました。幸い住民は山側ではない部屋で寝ていて無事でした。しかし部屋にはこの数日で割れた窓からは雨や風が吹き込み、木についていた虫やアリが出てきているということです。

被災から6日目の18日、ようやく市の職員が訪れ部屋の中を撮影し被災状況を確認しました。壁には木が突っ込んだ跡が残り衝撃の大きさを物語っています。

そして土砂災害の発生から1週間経った19日、市の確認を終えて部屋にはリフォーム業者が入り、比較的被害が少なかったリビングに雨や虫が入らないよう、ブルーシートとベニヤ板で応急処置を施しました。

しかし木が突っ込んできた部屋は手が付けらないまま。市の職員の話では部屋に入ってきた木はマンションの外に出ている方が長く、バランスが崩れるため簡単に切断できないということです。

この部屋の住民は土砂崩れのあと友人の家で生活。3階以下の部屋にはいまも避難指示が出されたままで、先が見えない避難生活に不安が募っています。

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