日本を満喫中の訪日客が「日本の魅力は自然が多いところ。2週間、北海道で過ごしたけど、ドライブして積丹岬に行った」「四国でお遍路さん巡りをします。自然がスバラシイから」と絶賛する、日本の大自然。
各地で眠る観光資源地方の大自然を活用へ。政府は、2031年までに、全国35の国立公園全てに、高級リゾートホテルなどを誘致する方針を示しました。
国立公園に高級リゾートホテル?
航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんが注目しているのが、「利尻礼文サロベツ国立公園」「尾瀬国立公園」「大山隠岐国立公園」の3カ所だ。
中でも、国内最北の秘境「利尻礼文サロベツ国立公園」は、かなりの観光客増加が期待できるとしています。
航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗さん:
今、高級ホテルがほとんどない中で、新しいホテルがこの国立公園の中に進出することによって、そこを訪れる、島を訪れる人自体が増えるという期待というのがある。
さらに、日本最大の美しい湿原を散策できる「尾瀬国立公園」や連なる山々など雄大な自然が満喫できる「大山隠岐国立公園」に高級リゾートホテルができれば、大きな利益になるとしています。
一方、「イット!」は、東京都心から一番近い「秩父多摩甲斐国立公園」へむかいました。
そこには、外国人観光客の姿がみえました。
御岳山の山頂に立つ「武蔵御嶽神社」。
武蔵御嶽神社御師・須﨑茂樹さんは「私個人の意見とすれば、地元が潤えばありがたいなとは思うが、やはり国立公園、自然を守るっていう観点もあるので、一概にどんどん建ててくださいというわけにはいかないかなと」と語り、ホテル誘致による外国人観光客の増加に期待と不安が入り交じっていました。
地元で150年続くという旅館からは、高級リゾートホテル誘致への不安の声が上がりました。
宿坊能保利・大女将:
反対です。だって山の良さがなくなっちゃう。みんなそれぞれ、小さいおうちで(宿を)個々にやってますでしょ。(高級ホテルの)大きいのが来たら、太刀打ちできない。
政府は地元の理解を得ながら、宿泊施設の誘致などを進めたいとしています。
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