19日朝、東京・渋谷区で警察官が突っ込んできた車に対し、拳銃を発砲し、運転していた男が逮捕された。

午前6時半ごろ、渋谷区本町の路上で「けんかが起きている」と通報があった。

警視庁によると、車が警察官(30代)に向かって急発進したため、警察官が助手席の窓に向かって拳銃を発砲した。

車はそのまま逃走したが、警視庁は1時間後に車を見つけ、運転していた田中陸容疑者(21)を公務執行妨害の現行犯で逮捕した。

田中容疑者は太ももに弾が当たってけがをした。

車には田中容疑者のほかに、女性も乗っていて、警察官への急発進の直前に、路上にいた別の女性2人と口論になったとみられている。

最新情報について、田中容疑者が確保された渋谷の現場からFNN・広瀬修一記者が中継でお伝えする。

確保された現場だがその時の様子が、まだ生々しく残されている。

田中容疑者の車が助手席に発砲されたあとに、割れたガラス窓のまま走っていたが、そのものと思われるガラス片が散乱している状況。

そして、確保された瞬間の田中容疑者の表情をとらえた映像を入手した。

7時35分ごろに撮影されたという映像からは、警察官に対して抵抗している様子を見せている田中容疑者の表情がわかる。

まさに確保された生々しさが伝わるような写真となっている。

―― 確保された場所はどういった場所?

渋谷区の中でも住宅街。
民家やアパート、そしてマンションがあるという非常に静かな場所で、道幅を見てみるとそれほど広くないという、まさに住宅街という静かな場所。

そして田中容疑者が住んでいた場所の近くということでもある。

―― どういった状況で確保された?

田中容疑者はこの場所に、なぜか逃走したあと車を止めていた。

そして車外に出て、この場所に座り込んでいた。

田中容疑者と同乗していたとみられる女性が座り込んでいて、上半身をゆらゆらさせているように座っていたと目撃者は話していて、酔っぱらっているようにも見えたという。
まさか逃走している人たちだとは思わなかったという。

―― 警察官とのやり取りのような情報は入ってきている?

「撃った、撃たれた」というやり取りをしていたそうで、その時は目撃者によるとおそらく人物の確認をしていたということで当初は落ち着いていたという。

ただ、けがをしていたので、救急車が来て救急車に乗るというような話になった時に、「俺は乗らない」とそこで抵抗を見せたのが先ほどの写真だという。

―― 田中容疑者は撃たれたということだが、けがの様子などの状況は入ってきている?

左ももをけがしていたということで、穴が開いていたと目撃者の人は話していて、左足を引きずるように歩いていたという。

こういった確保劇が住宅街のど真ん中で行われた。

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