衝突・脱線により終日運転見合わせとなった東海道新幹線は、23日も一部の列車で遅れや運休が発生する可能性があるとしています。

午後4時前のJR浜松駅には、東海道新幹線の運転見合わせで、在来線の入り口には、乗り換えのため大勢の人の列ができていました。

新大阪に向かう親子:
東京から浜松まで来て、電車(在来線)で名古屋にこれから向かう予定。そこからまた新幹線で、もうぐったりしています。

22日午前3時半過ぎ、愛知・蒲郡市の東海道新幹線上りの線路上で発生した保守車両同士の追突。

作業員2人が負傷し、うち1人は首を骨折し入院しました。

この影響で、東海道新幹線は始発から大幅にダイヤが乱れ、浜松駅と名古屋駅間の上下線では終日運転を見合わせました。

夏休みに重なった運転見合わせ。
東京から名古屋に向かう予定の親子は「名古屋のレゴランドに行く予定。どうしよう」と話し、名古屋から東京へ向かう人が「ディズニーに行こうと…。10時前くらいには舞浜に着く予定だった」と話した。

また山陽新幹線でも、東海道新幹線との直通運転が取りやめになるなどの影響を受けました。

新大阪駅では、東京に向かう高校生が「放送部で23日に全国大会が東京であるので、新幹線で行こうと思っていた。コンディションを整えるためにも早めに行きたかったなと…」と話した。

こうした事態を受けて、全日空と日本航空では羽田 - 伊丹間を往復する臨時便を運航しました。

臨時便で大阪へ行く人:
仕事だったので、どうしようかなと思って…。私は臨時便をとれたがチームの方(同僚)はまだとれていないので。

夜になっても混乱は続き、午後9時のJR浜松駅では駅の外にも人が多く、駅の構内はさらに人が多くいました。

名古屋に向かう予定の人:
電車で下手したら帰れなさそうなので、いったん近くのホテルまで移動しないとなという状況。この近辺は埋まっているので、タクシーで移動できる距離まで行かないと…。

JR東海によると、運休した列車は328本で、約25万人に影響が出たということです。

一方、事故を起こした保守車両は夕方までに現場から撤去されました。

午後8時過ぎ、JR東海は記者会見を開き、事故について謝罪。
その上で、「(事故を起こした車両は)ブレーキ操作は行われていたが、何らかの原因で減速できなかった。詳細は現在調査中」と発表しました。

JR東海によると、復旧作業は午後10時過ぎに完了し、23日の運行については、「乗務員や車両の手配の都合により、一部の列車で遅れや運休が発生する可能性がある」としています。

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