SNSで投資話を持ち掛ける詐欺に関わった疑いがあるとして23日、大阪府警が詐欺グループの拠点複数に強制捜査に入った事件で、詐欺の疑いなどで逮捕された容疑者が90人になったことが新たに分かりました。

23日午後、大阪府警は捜査員およそ470人体制で、大阪市内にある特殊詐欺グループの拠点10カ所に対して一斉に家宅捜索に入りました。

SNSを使った投資詐欺事件で、警察が詐欺グループの拠点に強制捜査に入るのは全国で初めてです。

その後警察は、特殊詐欺グループのトップとみられる、いずれも職業不詳の山田吉彦容疑者(43)と島内大起容疑者(40)ら男女8人を詐欺の疑いで逮捕しました。

8人はことし2月から3月にかけて、20代の女性に対して「バイナリーオプション取引」という投資で「勝率が80%にあがる商材がある」などとSNSのメッセージで持ちかけ、情報商材や指導料名目でおよそ90万円をだまし取った疑いが持たれています。

警察は8人の認否を明らかにしていませんが、被害額は少なくとも9億5000万円にのぼるとみられています。

またその後、警察が新たに82人を詐欺の疑いなどで逮捕したことが分かりました。

この詐欺事件での逮捕者は24日午前9時半の時点で、あわせて90人になります。

警察は特殊詐欺グループの全容解明を進める方針です。

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