夏の風物詩、花火。夏休みに家族で楽しんだ思い出がある人も多いこの手持ち花火を巡って、新たな動きが出てきています。

東京都内の公園入り口には「花火など火気厳禁」の看板が。

都内では花火の利用を禁止している公園が多く、目黒区や板橋区などは全ての公園で花火が一律原則禁止です。

30代:
子供のころはもっといろんな所でできたのでちょっと残念。

40代:
もっと(花火)できるところあるといいかなとは思いますけど。

花火を楽しみたいけれど、楽しめる場所がない。

そんな困惑の声に今、新たな取り組みが広がっているんです。
それが、夏休み期間の花火解禁です。

港区土木課・中村美生課長:
公園で花火をさせてあげられたらということもありまして、公園で花火を認めるということに踏み切りました。

港区では区民からの要望も多く、2023年から夏休み期間中、指定の公園などで手持ち花火ができるように限定解禁。

こうした取り組みは港区以外にも、千代田区のほか、2024年から杉並区でも始まりました。

しかし、この花火解禁には課題もあるといいます。

港区土木課・中村美生課長:
(2023年は)利用ルールが守られないことで苦情もいただいたんですけれども、(周知など)工夫をしたうえで今年度は実施することにしております。

一方、広がる夏の花火限定解禁の動きに、創業76年の花火問屋「長谷川商店」の長谷川公章代表は「業界全体として、その方向はありがたいことですよね」と話します。

店頭に並ぶ約500種類の花火の中から、2024年の夏イチオシの手持ち花火を聞きました。

長谷川商店・長谷川公章代表:
煙を出したくないっていうお客さんたちが多いですから、非常にこの辺は人気があります。

「ロングゴールドスパーク60」の特徴は、パッケージにも書かれた、煙の少なさ。

近所迷惑にも配慮した煙が少ない花火が、今、人気だといいます。
通常の花火と比べてみても、その煙の差は歴然です。

ほかにも、1本で驚きの変化を見せる花火も。

「20変色ススキ」は約2分間で20回もの変化を楽しめる花火で、「国内最高の変化数」だといいます。

長谷川商店・長谷川公章代表:
煙の匂い、あと音、そういう楽しみ方ができるっていうのは日本独自の感性。これはやっぱり残していかなきゃいけないなと思いますね。

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