栃木県那須町の河川敷で男女の焼損遺体が見つかった事件で、県警が、現場までの運搬に使われた可能性がある黒い乗用車を押収したことが20日、捜査関係者への取材で分かった。現場周辺の防犯カメラに映っていたという。これとは別の車が犯行に使用された疑いがあることも判明。県警は事情を知るとみられる複数人から事情を聴くなどし、経緯を調べている。

県警によると、亡くなった1人は住所、職業不詳の宝島龍太郎さん(55)。もう1人は40〜60歳くらいの女性で、捜査関係者によると妻とみられる。宝島さんは事件発覚前日の15日夜、東京都内で別の車に乗り込んだとされる。

黒い車には他に少なくとも男2人が乗り、うち1人は事情を知っているとされる20代の男のもようだ。都内の警察署に出頭しており、県警が事情を聴いている。

宝島さんらは東京都台東区で複数の飲食店を経営。周囲の飲食店とのトラブルといった情報も確認され、県警は背景を慎重に調べる。

事件は16日午前に発覚した。捜査関係者によると、通報で駆け付けた警察官が、手足を縛られ、顔を袋と粘着テープで覆われた遺体を発見した。〔共同〕

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