犯罪収益の資金洗浄(マネーロンダリング)を専業で請け負っていたグループが摘発された事件で、大阪府警は5日、主要メンバーとみられる男性2人について組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)などの疑いで逮捕状をとり、公開手配したと発表した。
2人はいずれも住居・職業不詳の伊藤真也(37)と川崎博之(37)両容疑者で、いずれも国外に出国中とみられる。府警は7月に公開手配した別の主要メンバー、池田隆雅容疑者(38)を含めて3人に旅券(パスポート)返納命令を出すよう、警察庁を通じて外務省に要請したことも明らかにした。
府警生活経済課によると、グループは経営実体がない会社約500社を設立。これらの名義で作った約4000の法人口座を悪用し、資金洗浄を繰り返していたとされる。伊藤、川崎両容疑者は法人の設立状況などを管理する担当とみられるという。
2人の逮捕状の容疑は2021年11月~23年6月、投資詐欺の被害金210万円を含む計約559万円を法人口座間で移動させ、犯罪収益だと分からなくしたとしている。
情報提供は府警生活経済課(代表06・6943・1234)。【小坂春乃】
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