参加者と意見交換する小倉桂子さん(左)=広島市中区で2024年8月6日午後0時9分、松原隼斗撮影

 外国人に被爆者が自らの体験や平和への思いを英語で伝える講話イベントが6日、広島市中区の広島国際会議場であり、多くの外国人旅行者らが被爆の実相に触れた。

 「平和のためのヒロシマ通訳者グループ」代表の小倉桂子さん(87)が自身の被爆体験を紹介。爆心地から2・4キロの牛田町で被爆した小倉さんは、目がくらむような原爆の閃光(せんこう)や水を求める被爆者たちの悲痛な姿など当時の様子を紹介し、参加者に核兵器の恐ろしさを訴えた。

 イベントに参加したフランス人の男性(25)は「被爆者たちの話を聞き、感傷的な気分になった。原爆は二度と使ってはならない」と話していた。

 講話の後には参加者との意見交換の時間もあった。胎内被爆者の二川一彦さん(78)は「外国の若い世代の方が来てくれたことがうれしかった。核廃絶に向けて、機会があれば自分もどんどん参加していきたい」と話していた。【松原隼斗】

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