8日午後4時半過ぎ、宮崎県で震度6弱を観測した地震で、気象庁は、初めて南海トラフ地震臨時情報の「巨大地震注意」を発表しました。

新たな大規模地震の発生の可能性が、「平常時と比べて相対的に高まっている」として、日頃の地震への備えを再確認するよう呼びかけています。

宮崎県で震度6弱を観測した地震は、南海トラフ地震の想定震源域内で起きた地震だったため、気象庁は初めて、南海トラフ地震の「臨時情報」を出して「評価検討会」を開き、「巨大地震注意」を発表しました。

午後7時45分からの会見で、気象庁は「評価検討会」で詳しく検討した結果、モーメント・マグニチュードは7.0だったとした上で、想定震源域の一部が破壊された「一部割れ」にあたると評価しました。

平田直評価検討会会長:
すでに被害は出ていますが、それよりも大きな地震が起きる可能性が普段より高くなったということは十分にご注意をいただきたい。

想定震源域内では、新たな大規模地震の発生の可能性が「平常時と比べて相対的に高まっていると考えられる」と述べました。

ただし、7日以内にマグニチュード8クラス以上の大規模地震が発生するのは、数百回に1回程度で、特定の期間中に大規模地震が必ず発生するものではないとしています。

気象庁は、1週間は日頃の地震への備えを再確認するよう呼びかけています。

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