発達しながら北上を続けている台風5号は、12日(月)に東北地方太平洋側に上陸するとみられている。コース次第で、福島県では11日(日)の夜から12日(月)に大雨となるおそれがある。(2024年8月9日時点)
<予報のポイント>
◆雲がぎゅっとしまっている
→雲がかかる場所は大雨になるので、今回は進路予報が何より重要。
◆最大のポイントは北上している台風が「どこで転向するか」「転向点はどこか」
→今回、台風の進路の北側、東側は高気圧の壁 西日本へ寒冷渦が南下し、西に進路を取る形になった。高気圧と台風の勢力のバランス、寒冷渦との干渉の仕方の度合いに幅があるため、どこで転向するかは各国、各モデルごとにまだバラバラ。10日には進路も収斂されてくると見ている。
<福島県を直撃した場合>
浜通り、中通りを中心とした大雨のおそれ。渦のまわりは、台風にまきこむスパイラルバンド=線状の積乱雲があり、渦の雲と相まって、予想以上の強い雨を降らせるおそれがある。
特に、浜通りに線状降水帯発生のリスクも生じる。直撃すれば浜通りの洪水リスク、土砂災害リスクが高まる。
また、風も浜通り中心に強まり、海は直撃しなくても大荒れに。雨、風ともにピークは12時間程度とみている。
12日(月)は台風のコースによって、新幹線、在来線、常磐道や東北道、磐越道などの運行に支障の出る可能性がある。
最新の交通情報・気象情報をご確認ください。
(福島テレビ 気象予報士・防災士 斎藤恭紀)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。