8月8日午後、宮崎県で最大震度6弱を観測した地震で、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が初めて発表されました。私たちは具体的に何をすればいいのでしょうか。OHKの小林防災士に話を聞きます。

(小林宏典防災士)
はい、備えのポイントはこちらです。命を守る、避難への備え、被災後の備え、3つのフェーズに分けて解説します。

まず、命を守る備えですが、南海トラフ巨大地震が実際に起きれば香川県では最大震度7、岡山県では震度6強の揺れとなりますから、家具が倒れたり家電製品が落ちたりしない部屋、場所で過ごす。まずは起きた時に命を守るための安全を確保していただく。これが最優先です。

命を守った後は避難への備えですが、あらかじめ非常持ち出し品をまとめて足元や枕元に置いておく。スムーズにけが無く安全な所に避難できるよう最善を尽くしていただく。

最後は被災後の備えですが、救援物資が来るまでの3日間を自力で生活することになります。飲料水は1人1日3リットル、モバイルバッテリーやカセットコンロや乾電池、家族構成に応じて確保し、被災後も衛生的に健康的に過ごせるよう、備蓄の確認をしておきましょう。

Q:8月10日からお盆休みに入りますが、注意点はありますか?
(小林宏典防災士)
はい、慣れない場所に行く際は注意が必要です。行き先にどんなリスクがあるのかハザードマップで確認してください。海や、海の近くでしたら津波が来るのかどうか、近くに高い建物があるか、また液状化のリスクはないのか、滞在する場所で被災した際の避難場所はどこか、その場所にどんなリスクがあるのか、事前に確認しておいてほしいと思います。

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