8月8日、宮崎県沖で発生した地震の影響で気象庁は、南海トラフ臨時情報を初めて発表し、1週間程度は地震への備えをするよう呼びかけています。

 南海トラフ地震の「評価検討会」の委員で、名古屋大学の山岡耕春(こうしゅん)名誉教授に、この機会に確認すべきことを聞きました。

 山岡教授は、南海トラフ地震が発生した時に命が一番危険にさらされるのが津波と話し、津波浸水域で生活する人はこの機会に、もう一度「津波避難経路」を確認するようにとしています。

 忘れていることなどもあるため、避難場所までの経路を確認することで、避難にかかる時間を短くすることができ、その差で命が助かる可能性もあると話しています。

 また、強い揺れになるため耐震対応や家具の固定が必要です。耐震はなかなかすぐにはできませんが、家具の固定は確認をしてほしいとしています。

 家具の固定具が緩んでいないかや、間違って取り付けられていないかなど、正しいやり方かどうかも含めて確認をしてほしいと話しています。

 そのほか備蓄や安否確認の手段についても確認しておきましょう。そのうえで山岡名誉教授は「やみくもに心配をしすぎないということも大事」と話しています。南海トラフ地震発生の確率は「あくまで普段よりあの高いですが、絶対的な確率としては小さいので、正しい情報をキャッチして判断していただきたい」としています。

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