新潟県上越市の海水浴場で12日、波に流されたように見えた70代の男性の救助に向かった管理員の77歳男性が溺れ、その後、死亡が確認された。事故があった海水浴場では、台風の影響でうねりが大きく、「遊泳注意」が呼びかけられていた。
70歳男性の救助に向かい…
死亡したのは、上越市・なおえつ海水浴場の管理員の男性(77)だ。
12日午前9時半ごろ、海で泳いでいた70歳男性が波に流されているように見えたことから、管理員2人が男性の救助に向かった。
この記事の画像(6枚)長野県から37歳の息子と孫2人と海水浴に来ていたという70歳男性は家族3人とともに自力で浜に戻り、別の管理員も自力で浜に戻ってきたが、77歳の管理員の男性が溺れ、海水浴場の遊泳区域を示す浮き球を掴み、浮き沈みするような状況に。
その後、午前9時37分頃、管理員の姿が見えなくなったことから、先に泳いでいた70歳男性の息子が助けに向かい、管理員の男性を浜へ引き揚げたが、意識のない状態で病院に救急搬送され、その後、死亡が確認された。
海水浴場は台風の影響で“遊泳注意”
上越海上保安署によると、12日は台風の影響で、通常より大きい波のうねりなどがあったため「遊泳注意」として、注意を促していたという。
当時のうねりは約1m~1.5mで、波の高さは約50cmだった。
水難学会の理事で長岡技術科学大学の斎藤秀俊教授は、台風が発生した際は、台風が離れていても波には影響が出るとして注意を呼びかけている。
「台風の風は、そんなに遠くに離れていたら感じないが、波は違う。波は遠くの台風から来る。それはうねりっていう波で、台風のちょうど足元のところから出た波がそのエネルギーをそのまま伝えてきますので、遠くに台風がいるからといって、海のうねりは大丈夫だってことはない。海のうねりは台風が遠くても危ないので、晴れていて風が穏やかでも、海水浴は本当に注意してほしい」
(NST新潟総合テレビ)
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