帰国したレスリング女子53キロ級で金の藤波朱理選手。後ろは女子62キロ級で金の元木咲良選手(13日午後、成田空港)=共同

パリ五輪に出場した日本選手団の本隊が13日、成田空港に帰国した。11日閉幕の大会で、海外開催では最多となる金メダル20個と活躍。メダル総数も前回東京五輪に次ぐ歴代2位の45個(銀12、銅13)と連日のメダルラッシュに沸き、人垣ができた到着ロビーは拍手と歓声に包まれた。

電光掲示板には「おかえりなさい 感動をありがとう!」と表示され、藤波朱理選手ら1大会最多8個の金メダルを量産したレスリング勢や、セーリングで20年ぶりの表彰台に立った混合470級銀メダルの岡田奎樹、吉岡美帆両選手を出迎えた。

成田国際空港会社(NAA)によると第2ターミナルには約600人が集まり、選手らに「おめでとう」「勇気と感動をありがとう」と声をかけ、祝福の拍手を送った。

レスリング勢らメダリストは、長旅の疲れを感じさせない笑顔で到着ロビーに姿を見せた。居合わせた人が鈴なりになってスマートフォンを構え、報道陣もカメラのフラッシュをたく中、男子フリースタイル65キロ級を制した清岡幸大郎選手らは笑みを浮かべながら手を振って応えた。

人垣の中には、空手女子の東京五輪銀メダリストで5月に引退を発表した清水希容さんも。現役時代の所属先、ミキハウスの文田健一郎選手と樋口黎選手のレスリング金メダリストをねぎらい「文田選手は東京は『銀』で悔しい思いがあったと思う。樋口選手は重圧もあったと思うが勝ち取った強さがあった」と話した。

初実施のブレイキンで女王に輝いた湯浅亜実選手や、早田ひな選手ら卓球勢は羽田空港着の便で帰国した。陸上女子やり投げで金メダルの北口榛花選手は練習拠点のチェコに戻った。

14日には東京都内で解団式が開かれる。〔共同〕

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