警視庁=米田堅持撮影

 投資詐欺などの被害者から無資格で法律事務を受任したとして、警視庁捜査2課は14日、千葉県八千代市の会社役員、湊和徳(40)と住所・職業不詳、青柳智孝(40)両容疑者を弁護士法違反(非弁活動)の疑いで逮捕したと発表した。

 事件を巡っては、元自民党衆院議員の今野智博被告(49)が、自身の弁護士名義を無資格者に貸したとして弁護士法違反(非弁提携)の疑いで逮捕・起訴された。今野被告の他にも男女10人が逮捕され、警視庁は、湊容疑者が違法に着手金を得るグループのリーダー格とみている。

 湊、青柳両容疑者の逮捕容疑は2023年12月~24年1月ごろ、東京都などの男女5人から詐欺事件の被害金返還請求に関する着手金計約280万円を受領し、無資格で法律事務をしたとしている。両容疑者の認否を明らかにしていない。

 警視庁によると、湊容疑者らは23年9月からの半年間で、今野被告の名義を使って投資詐欺などの被害者ら約900人から、着手金として総額約5億円を集めたとみられる。被害金の回収が実現したケースはほとんどなかったという。【遠藤龍】

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